“盤屈”の読み方と例文
読み方割合
ばんくつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲府の躑躅つつじさきの、神尾主膳の別邸の広い庭の中に盤屈ばんくつしている馬場の松の根方に、もう幾日というもの、鉄の鎖で二重にも三重にも結びつけられている一頭の猛犬がありました。
盤屈ばんくつして或いは蛇のように走り、或いはがまのような穴になっている、その間を程よくとり拡げて、徳利を納めるために他目わきめもふらず突っついていましたが、ふいと、また一つの物影が