白木綿雲しらゆふぐも)” の例文
春あさし酒を柴火にあたためて白木綿雲しらゆふぐもの行き消ゆる見む
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
真夏空絶えず涌きるいつくしき白木綿雲しらゆふぐもの中わくるなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夜に見れば不二の裾廻すそみに曳く雲の白木綿雲しらゆふぐもは海に及べり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天雲の白木綿雲しらゆふぐも五百重波いほへなみ波だちたぎつ夜は明けむとす
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
月夜よし遠き梢にり疊む白木綿雲しらゆふぐもは雪のごと見ゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
月夜よし遠き梢にり畳む白木綿雲しらゆふぐもは雪のごと見ゆ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)