“瘢(きず)” の例文
夫婦は心を協(あは)せて貫一の災難を悲(かなし)み、何程の費(つひえ)をも吝(をし)まず手宛(てあて)の限を加へて、少小(すこし)の瘢(きず)をも遺(のこ)さざらんと祈るなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此瘢(きず)は貴方の一生の瘢よ。そしてあたしの一生の紀念(かたみ)だわ。此瘢を見るたんびに、貴方はあたしを思出して下さるでせう。あたしが風来者(ふうらいもの)になつちやつて、満洲あたりを
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)