痴狂児ちきょうじ)” の例文
彼の父が生きていた頃の彼は、人も知るが如き痴狂児ちきょうじといわれ、父の死後も長年、うつけの殿で通っていた程なので——今日に至るまでも信長はめったに仏事供養ぶつじくようなどしたことがない。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)