“痴呆性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちほうせい66.7%
ちほうしょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
練馬ねりまあたりから雇い入れた女中ではあるが、この女中は少しく痴呆性ちほうせいの女で、それにつんぼときているから、化物屋敷にいて、化物の物凄いことを感得することができません。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
痴呆性ちほうせいにすらそれが見えるほど、ぼやけていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
打ったのが二度とも脳であったから、気がついてもこの男は痴呆性ちほうしょうになるのではないかと考え、ひと思いに殺したよりも罪なわざをしたものだと、つらつら眺め入っている。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)