痩莢やせざや)” の例文
あわただしく鬱金木綿をへそでかくす……他なし、書画骨董の大方を、野分のごとく、この長男に吹さらわれて、わずかに痩莢やせざやの豆ばかりここに残った所以ゆえんである。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)