痛懶いただる)” の例文
彼とたもとを分って歩きだしてから間もなく、お通は、体じゅうが痛懶いただるくなって、この三日月茶屋の奥に臥床ふしどを借りて横たわるまでの辛さは一通りではなかった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)