異母はらちがひ)” の例文
不幸ふしあはせは斯の屋根の下にもお志保を待受けて居た。来て見ると、もう継母も、異母はらちがひ弟妹きやうだいも居なかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丁度其女房が箕を振る度に、空殻しひなほこりが舞揚つて、人々は黄色い烟を浴びるやうに見えた。省吾はまた、母のわきに居る小娘を指差して、彼が異母はらちがひの妹のお作であると話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これがお志保の異母はらちがひ姉妹きやうだいとは、奈何しても受取れない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)