男神をがみ)” の例文
男神をがみの如き岩手山と、名も姿も優しき姫神山に挾まれて、空には塵一筋浮べず、溢るゝ許りの夏の光を漂はせて、北上川の上流に跨つた自然の若々しさは、旅慣れた身ながらに
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
男神をがみは萌黄のうすものを著流して手に短き杖を持ちながら透明なる卓にもたれ
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
あゝ我ぞ詩のやさ男神をがみ
文月のひと日 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
男神をがみ女神めがみたはむれて
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)