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由無
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よしな
ふりがな文庫
“
由無
(
よしな
)” の例文
夫は戸の外を
指
(
ゆびさ
)
してなほ去らざるを示せり。お峯は土間に
護謨靴
(
ゴムぐつ
)
と油紙との
遺散
(
おちち
)
れるを見付けて、
由無
(
よしな
)
き質を取りけるよと
思
(
おも
)
ひ
煩
(
わづら
)
へる折しも
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
今日一日の物質的損害の額は算するに
由無
(
よしな
)
し、死傷も多大なり、生き残れる人々も明日の事を思いて、生きたる心地無し。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
生家
(
さと
)
なる
鴫沢
(
しぎさわ
)
にては薄々知らざるにもあらざりしかど、さる
由無
(
よしな
)
き事を告ぐるが如き
愚
(
おろか
)
なる親にもあらねば、宮のこれを知るべき
便
(
たより
)
は絶れたりしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
由無
(
よしな
)
き者の目には触れけるよ、と貫一はいと苦く
心跼
(
こころくぐま
)
りつつ、物言ふも憂き唇を閉ぢて、唯月に打向へるを、女は
此方
(
こなた
)
より
熟々
(
つくづく
)
と
見透
(
みすか
)
して目も放たず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
由
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“由無”で始まる語句
由無事