田里でんり)” の例文
われを見ていづれより来ませしぞと問ひかけたる少年こそは、狂ひて未だ日浅き田里でんりの秀才と覚えたり、世間真面目の人、真面目の言を吐かず、かへつてこの狂秀才の言語、尤も真意を吐露すらし。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)