田舎宿いなかやど)” の例文
灸は指をわえて階段の下に立っていた。田舎宿いなかやど勝手元かってもとはこの二人の客で、急に忙しそうになって来た。
赤い着物 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ああ、酔った、酔った、田舎宿いなかやどのくせに、いやにいい酒を飲ませるねえ。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)