“生鈍”の読み方と例文
読み方割合
なまぬる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸妓の生鈍なまぬるい肉声に歌われて、いわゆる緑酒りょくしゅ紅燈の濁った空気の中に、何の威厳もなく、何の情趣も無しに迷っているのに較べると
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こんな生鈍なまぬるい汽車でよく戦争が出来たものだと云う人もある。なにか故障が出来たのだろうと弁護する人もある。戦争中にあまり激しく使われたので、汽車も疲れたのだろうと云う人もある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)