たゝ)” の例文
庭ごとに石にてたゝみたる井ありしが、家々の壁と井との間をば、人ひとり僅かに通らるゝほどなれば、我は上より覗きて、二つの井の内を見るのみなりき。
そのめぐりには、許多あまた小龕せうがん並びたり。又二重の幅ひろき棚あり。處々色かはりたる石をたゝみて紋を成せり。一つの龕をば食堂とし、一つには壺鉢などを藏し、一つをばくりやとなして豆を煮たり。