瑯琊ろうや)” の例文
そのほか、汝陽じょよう呂蒙りょもうとか、呉郡の陸遜りくそんとか、瑯琊ろうや徐盛じょせいとか——実に人材雲のごとしで、呉のさかんなことも、故なきではないと思わせられた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郷里は、瑯琊ろうやの南陽(山東省・泰山の南方)であります。亡父は諸葛珪しょかつけいと申して、泰山の郡丞ぐんじょうを勤めていましたが、私が洛陽らくようの大学に留学中亡くなりました。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その祖先の帰郷した地が、瑯琊ろうやであったかどうか明瞭でないが——孔明の父、諸葛珪しょかつけいのいた頃は、正しく今の山東省——瑯琊郡の諸城県から陽都ようと沂水ぎすいの南)に移って一家をかためていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沂都ぎと瑯琊ろうやの両県に来て吏庁にのぞんでいましたが、たちまち苛税かぜいを課し良民を苦しめ、部下に命じて掠奪を行わしめ、婦女子をとらえてかんするなど、人心を険悪にすること一通りでありません。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その人の生地は瑯琊ろうや陽都ようと山東省さんとうしょう・泰山南方)と聞き及んでおります。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、韓暹を沂都ぎとへ、楊奉を瑯琊ろうやへ役付けて、赴任させてしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瑯琊ろうやという片田舎に隠居していると聞くのみであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第四雷薄らいはくは、瑯琊ろうやへ。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)