琴棋きんき)” の例文
琴棋きんき書畫いづれもおろそかなものはなく、わけても、踊りと唄は習はざるに體得して、これが、大變な魅力になりました。
たたき、また、僻村へきそんの友など訪ねて琴棋きんきをもてあそび、詩画に興じ、まったく往来のはかり難い兄のことですから……今日も何処へ行きましたことやら?
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時参考品御物ぎょぶつの部に雪舟せっしゅう屏風びょうぶ一双いっそう琴棋きんき書画をえがきたりと覚ゆ)あり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
川柳にも『琴棋きんき書畫並べてばかり知りんせん』とか『黒助くろすけへ代句だらけの繪馬をあげ』とか、その頃の洒落者しやれものは、飛んだところで偶像破壞をやつて居ります。
詩歌管絃しいかくわんげん琴棋きんき書畫だらう——、そんな六つかしいことも出來るのか」