理由ワケ)” の例文
「だつてね、太つたくせに顔の陰が尖るつてタチの女は一度ツンとすると其の後はもう理由ワケもなしにツンとし通すものだから……」
分らないもの (新字旧仮名) / 中原中也(著)
その仲間の誰でもを褒めたとも譏つたとも理由ワケの分らない噂——まあまあ噂——さうつまり噂なんだ、それを作り出さんことに閑暇がない。
蜻蛉:――飜弄さる (新字旧仮名) / 中原中也(著)