玄昉げんぼう)” の例文
のみならず、式家の長子広嗣ひろつぐはその妻を玄昉げんぼうに犯され、激怒のあまり反乱を起して誅せられ、その一族に朝敵の汚名すらも蒙つてゐた。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
仲麿と同道した吉備真備きびのまきびや僧玄昉げんぼうが、十九年の留学の後、多量の芸術品や学問芸術宗教の書籍をたずさえて帰って来たときには、彼らに対する宮廷の歓迎はすさまじかった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)