猥情わいじょう)” の例文
おそらく、今は女ざかりのれ頃にあるであろうが、以前のおさな田楽女でんがくひめの藤夜叉を思うだけでも、彼の中には、ぼつ然と、かつての猥情わいじょうが再燃していた。それも往年の比ではない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)