牙旗がき)” の例文
黄蓋の乗った旗艦には、特に「こう」の字を印した大旗をひるがえし、その余の大船小艇にも、すべて青龍の牙旗がきを立てさせていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
依って、船檣せんしょうに青龍の牙旗がきをひるがえした船を見給わば、これ呉を脱走して、お味方の内へすべり込む降参船なりと知りたまえ
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところがその日、一陣の狂風が吹いて、中軍の牙旗がきがポキッと折れた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「旗は見えんか。——青龍の牙旗がきを立ててはいないか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)