片頬笑かたほえ)” の例文
時に片頬笑かたほえみさえ、口許くちもと莞爾にっこりともしないえんなのが、露店を守って一人居た。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
竹永丹平は、さもこそという片頬笑かたほえみ、泰然自若として
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これを聞くと弥次郎兵衛、口をじて片頬笑かたほえ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
莞爾かんじとしてしゅの唇の、裂けるかと片頬笑かたほえ
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
白糸は片頬笑かたほえみて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
片頬笑かたほえみして
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)