爺々ちゃん)” の例文
年寄った腰の立たない与吉の爺々ちゃんが一人で寝て居るが、老後のやまいで次第に弱るのであるから、急に容体の変るという憂慮きづかいはないけれども、与吉はやとわれ先で昼飯をまかなわれては
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供はい起きて爺々ちゃん菓子の代給えという。十二三文を与うれば、これも外の方へ走りづ。しかしてなお残る銭百文または二百文もあらん。酒の代にやしけん、積みて風雨の日の心あてにや貯うるならん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)