熊凝くまこり)” の例文
憶良おくら熊凝くまこりを悲しんだものに、「たらちしや母が手離れ」(巻五・八八六)といったのは、此歌を学んだものであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
というのである。そして長歌一首短歌五首がある。併しこれは、前言のごとく、熊凝くまこりが自ら作ったのではなく、憶良が熊凝の心になって、熊凝臨終のつもりになって作ったのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)