焦慮いらだ)” の例文
一禅、二禅、三禅の境地が、中空の月のようにしずしずと心の中に冴え渡って行った。だがそれから先へはどうしても進めない。心に仕切りがあるようにどうしても進めない。わたしは焦慮いらだった。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)