“無禄”の読み方と例文
旧字:無祿
読み方割合
むろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文「いや/\名なんどを名告なのるような者ではありません、無禄むろく無官の浪人で業平橋にる波島文治郎と申すものでございます」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蜂須賀家の家来であって、家来の束縛そくばくはうけていないし、無禄むろくの浪士に似て浪士でもない。いわば、山野へ放ち飼いにされていた客分である。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳生谷に古い豪族ではあるが、今は無禄むろく郷士ごうしにすぎない。当然、柳生父子おやこは庭へまわって、地上に座を占めた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)