烽火台のろしだい)” の例文
烽火台のろしだいの備えにたのみすぎていたこともその一つだが、とりわけまずいのは、国内を守る人物に人を得ていなかった点である。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ばかな!」と叱って——「陸口の将は小児しょうに烽火台のろしだいの備えもあるし、荊州の守りは泰山の安きにある。そちまでが敵の流言に乗せられてどうするか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
べつに“山上大隊”と称する遊軍だの烽火台のろしだい哨戒しょうかい隊などもあって雷横らいおう樊瑞はんずい、解珍、解宝があり、またそのからめ手の守りは、項充こうじゅう李袞りこんのふたりだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
烽火台のろしだいが築かれてあり、ひとたび呉との境に変があれば、瞬時にその「つなぎ烽火」は荊州本城へ急を告げて、応援の融通や防禦網の完備にも、整然たる法があって
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「要所要所に烽火台のろしだいを築いて、いわゆるつなぎ烽火の備えをしておくに限ります」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泊中はなんとも毎日なごやかで、水寨すいさいに矢たけびなく、烽火台のろしだい狼煙のろしの音もしなかった。しかし、中央から地方へかけて官軍のうごきは、決して万里春風ばんりしゅんぷうの山野、そのままではなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに宛子城えんしじょうの三門やら山上大隊、烽火台のろしだい、教練隊、哨戒しょうかい隊。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
烽火台のろしだい
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)