烟菅キセル)” の例文
頬にピリつく、嘉代吉や人夫も、偃松の間の石饅頭に、腰を卸して、烟菅キセルを取り出し、スパスパやりはじめた、その煙が蒼くうすれて空にくゆってゆくのを、私はうっとりと眺めていたが、耳のわきで
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)