為始しはじ)” の例文
さて登り詰めたかと思ふと、急に船が滑るやうな沈んで行くやうな運動を為始しはじめました。丁度夢で高い山から落ちる時のやうに、わたくしは眩暈めまひが致して胸が悪くなつて来ました。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
為始しはじめた人が片を附けるがい。
この帯のやうなものが次第に八方に広がつて、食つ付き合つて、一旦消えてしまつた渦巻のやうな回旋状の運動を為始しはじめた。今までの渦巻より大きい渦巻を作らうとしてゐるらしい。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)