火縄銃ひなわじゅう)” の例文
旧字:火繩銃
火縄銃ひなわじゅうには、たまこめ、点火のために、およそ呼吸の数で、熟練者でも、五ツいきか六息ぐらいな時間がく。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今回の原子爆弾は原子火薬を使うものとしては火縄銃ひなわじゅう程度と考えるのが至当であろう。この火縄銃が大砲にまで進歩した日のことをありありと想像し得る人は少いであろう。
原子爆弾雑話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
兵十は立ちあがって、納屋なやにかけてある火縄銃ひなわじゅうをとって、火薬をつめました。
ごん狐 (新字新仮名) / 新美南吉(著)