“瀬波”の読み方と例文
読み方割合
せなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新潟から先きへ行くと、瀬波（せなみ）といふ面白い温泉が村上町のすぐ近くにあつた。そこは女達でもわけなく入つて行ける様なところであつた。
女の温泉 (新字旧仮名) ／ 田山花袋、田山録弥(著)
板橋から下を覗くと、山麓の流れは清らかにも勢早く、瀬波（せなみ）を立て、底の小石の形を千々に揺（ゆら）めかして見せております。水に米俵が二つ三つ浸けてあります。
生々流転 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
裏日本では、羽前（うぜん）の三瀬から越後の村上あたりまで出て来る海岸路が涼しいところです。途中に温海（あつみ）といふ温泉があります。小塩原と言つたやうなところです。瀬波（せなみ）あたりも好いところです。
談片 (新字旧仮名) ／ 田山花袋、田山録弥(著)