潮垢離しおごり)” の例文
朝早く、浜へ潮垢離しおごりをとりに行っていた土佐船の長平が、甚八たちのいる岩穴へ駆けこんできた。五人ばかりの人が乗ったはしけが、こちらへ漕ぎ寄ってくる。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)