潟魚かたうお)” の例文
昼は潟魚かたうおいちも小さく立つ。——村の若い衆の遊びどこへ、艪数ろかず三十とはなかつたから、船の難はなかつた。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ふなぼらなど、潟魚かたうおをぴちゃぴちゃねさせながら売っているのと、おし合って……その茨蟹いばらがに薄暮方うすくれがたの焚火のように目についたものですから、つれのおんなども、家内と、もう一人
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)