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滲
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に
ふりがな文庫
“
滲
(
に
)” の例文
女の一生の悲劇の
大団円
(
カターストロフ
)
であった。啓吉は暗然として、
滲
(
に
)
じむ
涙
(
なみだ
)
を押えながら面を
背
(
そむ
)
けてそこを去った。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
水辺に夕暮の淡い色を
滲
(
に
)
じみ出した
紫陽花
(
あじさい
)
の一と群れに交わって、丸裸のまま、ギイギイ声を立て、田から田へ
忙
(
せわ
)
しく水を配ばり、米を
研
(
と
)
ぎ、材木を
挽
(
ひ
)
いたりして、精を出して働いている。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
見ると、近藤氏は右の手を、額に加えて、新しく
滲
(
に
)
じみ出ようとする涙を押えて居た。
大島が出来る話
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
滲
漢検1級
部首:⽔
14画
“滲”を含む語句
滲出
滲透
滲染
滲入
吹滲
油滲
浸滲
滲々
滲出物
滲徹
滲透圧
滲透性
身滲