溜水たまりみず)” の例文
夕陽は堤防の上下一面の枯草や枯蘆の深みへ差込み、いささかなる溜水たまりみず所在ありかをもあきらかに照し出すのみか、橋をわたる車と人と欄干の影とを、橋板の面に描き出す。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)