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淡泊
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さつぱり
ふりがな文庫
“
淡泊
(
さつぱり
)” の例文
左様
(
さう
)
かと言つて
可厭
(
いや
)
に澄まして居るといふ風でも無い——まあ、
極
(
ご
)
く
淡泊
(
さつぱり
)
とした、物に
拘泥
(
こうでい
)
しない気象の女と知れた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
サア
淡泊
(
さつぱり
)
と男らしく渡して仕舞へと云れて又も殘りの金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『えゝ——蓮華寺の母が
彼様
(
あゝ
)
いふ話好きな人で、男の方は
淡泊
(
さつぱり
)
して居て
可
(
いゝ
)
なんて申しますもんですから、
克
(
よ
)
く勝野さんも遊びにいらツしやいました。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
手紙を書いて貰ひに来た奥様は、用をそつちのけにして、
種々
(
いろ/\
)
並べたり訴へたりし始めた。
淡泊
(
さつぱり
)
したやうでもそこは女の持前で、聞いて貰はずには居られなかつたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“淡泊”の意味
《名詞》
色・味などがしつこくないこと。
拘りがなく、態度や性格がさっぱりしていること。
そっけないこと。性的な関心が弱いこと。
(出典:Wiktionary)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
泊
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“淡泊”で始まる語句
淡泊な沈着