然し雨なら雨で、近まの寺々の苔の色を見て歩いてもよい京都である。幸い博物館には、思いがけず海北友松かいほうゆうしょうの特別展覧会が開かれても居る。
雨の宿 (新字新仮名) / 岩本素白(著)
ちょうどことし七年の回忌かいきを機として、一画像を表具ひょうぐさせ、それをこの夏、妙心寺に納めて供養くようをいとなもうという考えのもとに、折よくこの地方へ旅して来た海北友松かいほうゆうしょう素懐そかいをのべて
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
客は、海北友松かいほうゆうしょうという画人。この諏訪すわの人ではない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「首を盗んだのは、画家の海北友松かいほうゆうしょうらしい」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、海北友松かいほうゆうしょう
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)