浅芽生あさぢう)” の例文
おんなたちは母屋に寝て、私は浅芽生あさぢうの背戸を離れた、その座敷に泊ったんです。別々にも、何にも、まるで長土間が半町あります。」
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人のおんなが、その姿で、沓脱くつぬぎささを擦るつまはずれ尋常に、前の浅芽生あさぢうに出た空には、銀河あまのがわさっと流れて、草が青う浮出しそうな月でしょう——蚊帳釣草かやつりぐさにも、たでの葉にも、萌黄もえぎあい
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)