洞外どうがい)” の例文
殉難じゅんなんの先人山田左門の白骨をぶなの木の下にほうむった四人は、山田ののこした地図をたよりに洞外どうがいに流るる河にそうて北西をさしてまっすぐにくだった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
毎日毎日寒い風が吹きつづいていたので、洞外どうがいの工事ができなくなった、だが二週間ののちにはいっさいの設備せつびが完了した。だが一同が救いの船を得るのはいつのときか、あらかじめはかりがたい。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)