“沸騰(たぎ)” の例文
圭一郎は赧(あか)らむ顏を俯向(うつむ)いて異樣に沸騰(たぎ)る心を抑へようとした。をばさんさへ居なかつたらと彼は齒をがた/\顫(ふる)はした。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
沸騰(たぎ)っているしるこの鍋は宙に飛んで、それが煙花(はなび)の落ちて来たように、亭主の頭から混乱した見物の頭上に落ちて来ましたから、それを被(かぶ)ったものは大火傷(おおやけど)をして
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
湯の沸騰(たぎ)るを待つ間は煙草をパクパク吹(ふか)していたが
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)