河内屋かわちや)” の例文
今戸心中いまどしんじゅう』、『黒蜥蜴くろとかげ』、『河内屋かわちや』、『亀さん』とうの諸作は余の愛読してあたはざりしものにして余は当時紅葉こうよう眉山びざん露伴ろはん諸家の雅俗文よりも遥に柳浪先生が対話体の小説を好みしなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
思わせぶりや勿体もったいぶってるんじゃない、いまのおかみさんに暇をやって、あたしを河内屋かわちやの正妻にしてくれるならともかく、あんなじじいの囲い者になるなんて、骨が腐ったってまっぴら御免だよ
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)