しん)” の例文
友と若き主人とは少し送らばやとてあとより追ひ來りぬ。美しく晴れたる日にて、路傍の草の露の繁き、思はず人をして秋の氣の胸にしんするごとくなるを覺えしむ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
しんみりと、伝右衛門はいった。そして
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)