江浦えのうら)” の例文
大島が判然はっきりと墨で描いたように見えた時、江浦えのうら、吉浜の空をして、遠く小田原の城の森から、雲の上を飛んで来て、ふうわり、足許あしもとへ来て留った、そこから苗が出来たというのであるが
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)