汗膏あせあぶら)” の例文
素早く、階子段はしごだんの降口をふさいで、むずと、大手を拡げたろう。……影が天井へかかって、充満いっぱいの黒坊主が、汗膏あせあぶらを流して撫じょうとする。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)