毫毛ごうもう)” の例文
彼の満腹の経綸けいりんは、ただ幕政復古にあり、彼が満腔の熱血は、ただ幕府政権の一毫毛ごうもうをも、他より手を触れしめざらんことにありき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
自らた所を記していわく、この鐘に大なる𤿎裂ひびわれあり、十年ばかりも以前に、その裂目へ扇子入りたり、その後ようやくして、今は毫毛ごうもうも入らず、えて𤿎裂なし、破鐘をまもる野僧の言わく