毛越げごし)” の例文
庵室あんじつの客人が、唯今ただいま申す欄干らんかんに腰を掛けて、おくれ毛越げごしにはらはらとなびいて通る、雪のような襟脚えりあしを見送ると、今、小橋こばしを渡ったところで、中の十歳とお位のがじゃれて、その腰へき着いたので
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)