段畑だんばた)” の例文
金鍬かなぐわを担いで谷窪へ降りて行くと、誰がやったのか田も畑も一夜のうちに綺麗に除草され、南さがりの段畑だんばたには、秋蒔あきまきの麦までおろしてあるという恠異かいいに遭遇することになった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)