武者震むしゃぶる)” の例文
それは父を見殺しにした彼自身に対する怒だった。理が非でもあだを打たなければ消えることを知らない怒だった。伝吉は武者震むしゃぶるいをするが早いか、いきなり浄観を袈裟けさがけに斬った。……
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)