“此丈（これだ）” の例文
たつた此丈（これだ）けを云つた丈けの伯龍だつたが、もうそれ丈で忽ちぐるりが青田や蓮田の、外はギラギラ烈日がかゞやいてゐるのに、狭い座敷ぢうには小指ほども日が映（さ）して来ない。
吉原百人斬り (新字旧仮名) ／ 正岡容(著)
たった此丈（これだ）けである。けれども乃公は乃公の思う通り書直して置いた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)