正燈寺しやうとうじ)” の例文
江戸時代にもみぢの名所と云はれた正燈寺しやうとうじも亦大音寺前に在つたが、庭内の楓樹は久しき以前、既に枯れつくして、わたくしが散歩した頃には
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「どこだえ。正燈寺しやうとうじ紅葉もみぢには遲いし、觀音樣の歳の市には早いが——」