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欷
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すす
ふりがな文庫
“
欷
(
すす
)” の例文
お美代は到頭、両手で
掩
(
お
)
うた顔を、お婆さんの布団の端に伏せた。やがて
欷
(
すす
)
り
泣
(
な
)
きは、声にまでなって来た。
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
橘は父に
殆
(
ほとん
)
ど抱かれるように顔をよせ、ふたたび、それと分らぬ程度に
欷
(
すす
)
り泣いた。基経は娘を寸時も一人にして置くことの危険とそれをふせぐために手元から離してはならぬと思った。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
そのまんまるさは次第に大きくはなったが、しかし輪廓をぼやけさせてゆがんで、それを持ちこらえられなくなって、いきなり飛びついて悲しげに甲斐絹のような
柔
(
よわ
)
い長い声で
欷
(
すす
)
り泣いた。
みずうみ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
欷
漢検1級
部首:⽋
11画
“欷”を含む語句
歔欷
欷歔
欷咽
欷声
欷泣
歔欷流涕